昨夜のスポーツニュースを見ていて思ったこと。
プロ野球でヤクルトが巨人に負けてホーム10連敗、このカード7連敗。怒ったファンがクラブハウスを取り囲み、選手の一人がファンに謝罪した、とか。 最近、時々似たようなニュースがある。サッカーでも聞く。 贔屓のチームには勝ってほしいのは当然で、負ければ悔しいし10連敗となれば心中穏やかではいられない。それは十分に理解できる。 しかし、だ 今シーズンのヤクルトはここまで素晴らしい成績であったし、終盤にきてチームの状況が落ちこんでしまったのはいかにも残念だが、連敗で一番苦しい思いをしているのは当の選手や監督であって、彼らこそ勝ちたい一心で試合に臨んでいるのだ。 勝負ごとだから勝ち負けは当然あるし、チームの実力、状態、勢い、時の運、その他諸々があって、思った通りにならないのは当然ではないか。 ヤクルトだってかつて日本一にもなったチームだし、今シーズンの巨人は確かに強いけど、長嶋が監督になった最初の年は目を覆いたくなるような最下位だった。 中日は昔「ドベゴンズ」と呼ばれた。広島は「お荷物」と言われた。横浜は今、まさに苦しい時期だ。阪神も長~い、長~い低迷期があった。 でも、ファンが怒ってチームに抗議するってのはいったい何なんだ? 昔はスタンデで野次は言っても、次の試合には「今日はこそ勝てよ!」と応援したものではなかったか?苦しいときこそ選手と一緒に我慢して、共に戦う(応援する)ことがファンなのではないか。 今回の騒動は一部の人たちの暴走だと思うが、こんな話を聞くことが最近多いのが気になる。 昔、阪神のどん底のころ、私は関西に住んでいて友人の阪神ファンに「こんなに負けてもまだ阪神ファンなのか?」と聞いたことがある。 彼はやや淋しげに、シニカルに微笑み、ぼそっと応えた。 「阪神ファンっちゅうのは病気やねん。不治の病や。難儀なもんや」 尊敬した。 真のファンとはああいうものだと思う。 スポンサーサイト
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